その後お客様のご要望に従い、必要な部分を分解していきます。比較的軽症の修理の場合、技術者の判断で次の洗浄工程は省略する場合もございます。
割れたガラスの交換は、時計内部にガラスの破片が入っている場合、分解洗浄が必要となります。外部破損の場合はこの限りではありません。
部品を洗浄する事で、1つ1つの部品の劣化や摩耗の度合いを、より正確に判断出来るようになります。またこの行程を丁寧に行う事で、組み付け後のトラブルを未然に防止出来るため、とても大切な行程となります。
オーバーホールの場合は必ずこの行程を行った上で部品の再チェックを行います。
異常が見つかった部品は基本的に全て新しい部品と交換します。※1
点検の上異常の無い部品は、そのまま再利用します。
ムーブメントメーカー推奨オイルを使用※2し、ムーブメントを組み上げ、ケースに戻します。
タイムグラファー(アナライザー)で組み上げた時計の精度を計測します。
計測のデータを基に時計の精度に問題があれば、微調整を行います。
防水試験は、クォーツ時計の電池交換を行った場合、防水パッキン交換と共にメーカーでも推奨する大切な行程です。
末永く次回オーバーホールの時期まで腕時計をご愛用頂く為、必ず必要な行程となります。
姿勢変化でテンプのバランスが崩れたりしていないかなどを日数をかけて点検します。通常1週間以上時計を動作させたままの状態で点検します。
この為、組み上がってすぐお客様の腕時計をお返しする事が出来ません事はご了承下さい。もしお客様のご都合上、どうしてもお急ぎの場合は、ご了承を得た上で、この行程を短縮する事は可能です。
※1:アンティークウォッチ等メーカーからの部品調達が不可能な場合、お客様のご了承を得た上で、ジェネリックパーツやリビルトパーツ、あるいは部品自体を製作して利用する場合もございます。
※2:技術者の経験と判断によりメーカー指定オイルより各駆動部分に適した専用オイルを利用する場合もございます。
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